| 職 歴 |
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1958年
1958年
1991年
1995年
2007年現在
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東京大学農学部農芸化学科 卒業
資生堂研究所入社
同上香料研究部部長(役員待遇)Chief Perfumer
資生堂 常勤顧問
資生堂リサーチセンター 香料顧問
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資生堂で40年にわたり香水・化粧品の香料の創作、およびローズ・ジャスミン・蘭などの花香に関する研究、香りの生理心理効果の研究に従事。
社外活動
「世界らん展日本大賞」組織委員会副会長&審査副委員長
「国営越後丘陵公園国際香りバラ新品種コンクール」審査副委員長
フランス調香師協会会員
著書
香りの世界をさぐる(朝日選書)
香りを楽しむ本(講談社)
香りの世界をのぞいてみよう(ポプラ社)
香りの小匣 求龍堂)共著
フレグランス(求龍堂)監修
私の香り(求龍堂)共著
■ 講演内容 ■
今、物が豊かに溢れている世の中で、私たちは香りをどう感じ、どのように自分のものにしているのだろうか。日本人の感覚はもともと繊細で、歳時記に凝縮された季節感に見られるような細やかな生活感覚を育ててきた。
視覚、聴覚、味覚を楽しませてくれるものはたくさんあるが、五感の中でも古い感覚といわれる嗅覚が未知の感覚として興味をあつめている。嗅覚は今、面白い時代である。
香りの風潮はさまざまな社会環境の影響を受けている。自然を大切にする流れは、香りのよい花やハーブを大切にする習慣や森林浴を広げている。日常的なものでは米、野菜、果物などに昔ながらの本来の懐かしい香りの人気が復活している。高齢社会、コンピュータに囲まれたストレスの強い不安な社会の中で、香りが心身におよぼすアロマセラピーが注目され、病院の診療に取り入れているところも多い。
香りが複合され、洗練された形となったもの-その頂点にあるのが香水である。香水はファッションであり、時代の影響を受ける。男性の香りのおしゃれも密かなブームである。
伝統的なものが見直され改めて楽しみの対象になっているものにアルコール飲料、世界の茶、香道がある。伝統的な日本料理の季節を大切にした細やかな香りへの気くばり、フランス料理の豊かな風味、変化に富んだワインの香り、日本酒の復権につながった吟醸酒の芳醇な香りなどへの関心が高まっている。グルメ流行りに占める香りの役割は大きい。
私たちの身の回りには四季折々、多彩で豊かな香りが広がっている。嫌なニオイを消すことばかり考えずに、良い香りに敏感になり、好きな香りを見つける努力、習慣が大切である。高齢者は健康維持に極めて重要な嗅覚が加齢と共に衰えることを認識し、注意しなければならない。
香りに関心を持ち続けると、香りへの感性が洗練されてきて、香りの奥深い世界が次々とひらけてくる、そして人生を豊かで楽しいものにしてくれる。