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前回までの文祥堂フォーラムのご紹介
第278回 室町時代のエンターテイメント「能」
     
〜能は観るものではない!感じるものである!〜
2008年11月17日

文祥堂フォーラム
























 能は、ストーリーを追うのではなく、舞台の上でぶつかり合う「気」を感じてこそ、本当の魅力が発揮されるものなのです。
今回のテーマは、ズバリ「気」。
 ヒトは、その存在に気づいていないだけで、全てのヒトが「気」を持っているのです。

 一見、難解なイメージを持たれがちな能の世界。ヒトが自分自身の本質、すなわち「気」をぶつけられていないことが、そのイメージを作り上げてしまっているのです。
 今日は、自分自身の「気」を実感しながら、「能」の感じ方、更には、文化全体の受け取り方。究極的には、人生の中で出会う全ての物事の見方を変える方法をお伝え致します。

 私たちの祖先が作り上げてきた輝かしい日本文化を、自分自身のものであると再認識しましょう!!
(塩津哲生)


田中淳夫氏写真
PROFILE ・・・・・・・・・・・・・・・・・

塩津 哲生氏 (しおつ あきお)
能楽シテ方喜多流職分 重要無形文化財総合指定
日本能楽会員 (財)十四世六平太記念財団理事

1945 喜多流能楽師塩津清人の長男として生まれる。
    能「桜川」の子方で初舞台
    能「経政」で初シテを勤める
    十五世喜多流宗家喜多実のもとへ内弟子修行のため上京
    父清人古稀、哲生成人祝に「二人乱」を披く
1970 熊本県文化懇話会新人賞受賞
1970 「翁」を披く
1971 「道成寺」を披き独立
1972 「石橋」を披く
1978 「安宅」を披く
    大分県竹田市で竹田薪能創立以後毎年公演
1984 福岡県大牟田市で大牟田薪能創立以後毎年公演
    財団法人能楽協会理事に就任
    パリ、ガブリエル劇場で能公演を催す
1986 日本能楽会会員となる。重要無形文化財総合指定を受ける
    ハイデルベルグと熊本市の友好都市締結による熊本市代表として
    派遣され、能公演を催す。
    同期香川靖嗣氏と「二人の会」を結成、毎年公演
1990 今上天皇即位の礼にて能『石橋』の子獅子を勤める
1988〜1993 国立能楽堂養成課シテ方主任講師を勤める
1993 十四世喜多六平太財団の理事に就任
1993 「望月」を披く
    ハンブルグ国立工芸博物館において能装束展オープニング能を勤める
    喜多流宗家に代わり斯道を継ぐ玄人の子弟の指導が始まる。
    ノルウエー王室より招聘、ウルティマ現代音楽祭にて能「羽衣」を勤める
    大蔵流狂言の山本東次郎と「杉並能」を結成し毎年公演を催す。
2000 喜多流15世宗家故喜多実生誕百年記念能にて「石橋」を勤める。
2000 「石橋」親獅子を披く
2000 八ヶ岳薪能十周年記念にて「道成寺」を勤める。
    ユネスコ世界遺産能楽認定記念能にて「羽衣」を勤める。
    塩津哲生の會発足
    新作能「五倫書・武蔵伝」にて宮本武蔵役を勤める。
    南仏カンヌ市日仏文化交流団体からの招きにて、
    カンヌ映画祭に先立ち能の紹介をする。
    パリでのモナビスマルク財団主催能装束展関連事業にて、
    在仏日本大使館広報文化センターにおいて能講座を勤める
2004 ドイツ、マイニンゲン博物館・ライプチヒ大学にて
    能装束展関連講座にて、能「羽衣」を勤める
2006 「石橋・三ツ臺」を勤める

2007 芸術選奨文部科学大臣賞受賞 
2007 観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞
2008 紫綬褒章受章


<リンク>
神秘の極み-能- 塩津哲生の能の世界





■ 講演内容(講演レジュメより)

ひとつの能を創りあげるまで

初舞台から60年を振りかえって
   幼児・少年・青年・壮年時代を経て、今実感する舞台
   修行に明け、修行に暮れて迎えた今日

能は演劇にして演劇に非ず
   能面という仮面をなぜ着ける
   能の観方の大きな間違い
   所作、動きの意味するもの

能は何を訴えたいのか
   能はストーリーを追うものではない
   心の動きを、面を通してどうやって表現するか
   摺り足の秘密

能のキーワード
   「気」がすべて
   能における神仏の拘り
   舞台上での気のぶつかり合い
   演者と観客の気の応酬

最大限に切り詰めた芸と、贅を尽くした面、装束との調和
   面、装束を見ながら、着けてのおはなし




塩津哲生先生は今回の「文祥堂フォーラム」講演の翌日、
2008年11月18日午前11時から皇居にて天皇陛下から
紫綬褒章を受章されました。

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