S・C・I・P
SCIP 社は1850年にフランス
オーベルニュ地方のティエールに創立され、創立当時よりコークスクリューやナイフを作っています。
社名の意味は「刃物と広告の会社」というもので、「Societe de Coutellerie Industrielle et Publicitaire 」そのイニシャルを合わせたものが「S・C・I・P」です。ここでいう広告とは、お客様のお名前を商品にプリントする、いわゆる名入れという意味を持っています。
SCIP 社は製品の開発から製作までをこの工房で一貫管理しています。ここで働く職人たちの作業風景をご紹介します。
職人の手作業による組み立て

SCIP社の製品は、ひとつひとつのパーツを職人の手作業で組み立てています。
写真はSCIP社に35年間勤務している職人の Jan Paul Bechom(ジャンポール ブション)。
その作業風景は、1本のネジを締めることにも丁寧で確実です。
感触を確かめながら形を削り出す

組み立てられたナイフは、熟練された職人が持ち手の素材ごとに
感触を確かめながら形を削り出します。
初めは目の粗いヤスリで形を整え、その後、幾度もヤスリを交換し削られ、最後は、きめ細かいヤスリで研磨され仕上げ磨きをしす。
写真は研磨・磨き職人の Emmanuel Barge(エマニュエル バージュ)。
オリジナル名入れオーダー

お客様のご要望に合わせて商品への名入れも承っています。
文字の大きさや書体をPCで作り、レーザー彫刻で名入れをします。
担当の Denis Fargeix(ドュニー ファージェックス)は
製作管理マネージャーでもあります。
製品の開発
SCIP 社が Chateau LAGUIOLE(シャトーラギオール)を作り始めたのは1993年からです。ソムリエの世界チャンピオンで且つ刃物制作にも精通した、GUY VIALIS(ギー・ヴィアリス:右写真)がある日 SCIP 社を訪ね、いかにサービスするかを熟知した人間と、鍛冶のプロ(SCIP社の社長レオ・サナジェスト)が、ワインを開けることを生業とした人々向けのいわゆるプロ用の機能と、ラギオールナイフの美しい形の融合を模索した共同開発が始まりました。
しかしそう簡単にはたどり着かず、数ヶ月間の試行錯誤の結果、最初に完成したものが、ただのコークスクリューではなくソムリエ用のナイフでした。そのソムリエナイフを「Chateau LAGUIOLE」と名付けました。
そしてこの完成された Chateau LAGUIOLE が最初に一般の人々の前に現れたのが1993年、ボルドーで開催された「VINEXPO」※でした。
※VINEXPO・・・1981年にフランス・ボルドーの、ボルドー商工会議所がワインを主とした酒類の商談を目的として設立された展示商談会。以後毎奇数年はボルドーで開催し、毎偶数年は他都市(シカゴ・東京など)にて開催され、そして2006年には初めて香港で開催されました。
・最新のVINEXPO = Hong Kong 2006(詳細はこちらのリポートをご覧下さい)
・出展者数 = 約600社(28カ国)
・開催場所 = 香港コンベンションセンター(中国への返還式典を行った場所・香港島)
・来場者数 = 約15,000人

そのとき最初に展示したものは「クラシックゴールド」でした(写真右)。VINEXPOでは、非常に大きなインパクトをお客様に与え、大成功となりました。
それ以後SCIP社は様々な素材を使用した商品を開発し、商品の幅を広げながら現在に至ります。
商品の開発に合わせて世界のソムリエチャンピオンに認められ、多くのチャンピオン達との共同開発商品を製作してきました。もちろん、日本人チャンピオンとしても有名な田崎慎也氏のオリジナルモデルもあります。
SCIP社の成功の後、フランス国内で一般的なナイフなどを作っていた競合会社たちが、こぞって自分たちのLaguiole風のソムリエナイフを作り始めました。そして今、何社あるのかわかりかねるほどの会社がLaguiole風のソムリエナイフを作っており、世界中の様々なマーケットで似たような商品を見ることになりました。
しかし、先に述べた「プロ用の機能と、ライヨールナイフの美しい形の融合」のアイデアはSCIP社が確実に先駆者です。Laguiole風の形という文化は誰のものでもなく最初も2番も無く、後発の商品も全く同じものを故意に作らない限りコピーとは言えません。微妙ですがデザインの違いなので、あとは好みの問題と言えるでしょう。
しかし、ヴィアリスによる人間工学に基づいた機能には自信があります。その理由は、先に述べたように世界中のソムリエチャンピオンが認め、チャンピオンモデルを作っていることです。そして日本国内のソムリエの資格を有した方々にご使用頂いてることだと思います。