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オフィス環境編

間伐のこと(森について)

2018/10/15 オフィス環境編

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文祥堂がリリースしている間伐材家具KINOWAに関するご紹介の第3回目です。


日本の森の現状

『森と環境』を考えるとき、どんなイメージを持ちますか?
多くの方が、『森林=減少し続けている・守らなければならない=伐ってはならない。』というイメージを持たれるのではないでしょうか?
確かに、世界規模でみると森林・特に熱帯雨林の乱伐が続き、2000年から2010年までの間に、年平均で521万haもの森林が減少したと言われています。1分につき東京ドーム約2個分の森林面積が減少した計算になります。(森林・林業学習館サイトより)

ところが日本では、木を使わなくなったことにより、豊かな森が荒廃してしまう恐れがあるのが現状です。
そのカギは人工林にあります。

日本の国土の約7割は、森林におおわれています。そのうち約4割が人の手によって植林された人工林だと言われています。
戦後、燃料や建築材料としての木材需要に対応するため、森林が過剰に伐採されました。

国の政策の後押しもあり、伐採後には大規模な植林が施されましたが、需要に対して木の成長は追いつかず、1964年に木材の輸入自由化が開始されます。円高の影響も手伝い、日本で利用される木材は、安価で品質の安定している外国産木材へとシフトしていきました。次第に国産木材は使われなくなり、2002年にはついに木材自給率が18.2%まで下がってしまいました。
2015年には、31.2%まで回復してきましたが、まだまだ国産木材を日常的に活用できる状態が整っているとは言えません。


間伐=森を元気にするために必要なこと

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外国産木材の利用が多く、国産木材の利用が減少している日本では、人工林の多くは放置されてしまっているのが現状です。
人工林は放置すると荒廃します。

人の手で植えられた森(人工林)の木々は、まっすぐに育てるために密集して苗が植えられます。ただし、密集したまま木が育ってしまうと、木は地中深くに根を張ることが出来ず、集中豪雨で簡単に土砂崩れを起こします。
また、木が密集することで、森には太陽の光が届かず、光合成が妨げられ、木の実をつける低木が育ちません。そうなると、森にすむイノシシやシカは自活することができず、里に下りて生きるために畑の作物を食べます。

このような、森の荒廃を防ぐために必要なのが『間伐』です。
『間伐』とは、木を適切に伐るということです。人工林を健康に保つには、間伐や枝打ちといった人の手によるケアが必要不可欠です。木を適切に伐って大切に使うことが、森を守ることにつながります。


しかし、国産木材の需要が激減し、材価が大幅に下落してしまった今、日本の多くの森では、主に経済的な事情でこうしたケアが施されず、荒廃の一途を辿っています。
今こそ計画的な施業によって出た国産木材を、広く世の中で使うことが求められていますが、その目処は立っていません。住宅需要が低迷している今、新たに需要を喚起する必要があります。
木を伐って都心も森も豊かにする。そんな循環が、現代の生活スタイルにうまく組み入れられるような活動の一つとして、間伐材家具KINOWAはリリースされました。


心地よい空間を持続可能な資源で

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文祥堂の社史には、創業者である佐藤保太郎が、浜松市天竜において、治山・治水を目的とした植林事業を手伝っていた記録が残されています。弊社の100周年をきっかけに、当時必要とされたのが植林であるならば、現在は国産木材の活用だと考え、国産木材を利用した内装・家具事業に取り組み始めました。

事業として取り組むことが、一時的ではない、継続的な支援に繋がると信じております。計画的に伐り出された国産の木材は、使えば使うほど森の整備が進む、夢のような資源です。また、この資源はエコロジーであるだけでなく、心地よい空間を実現するのにも最適です。
心地よい空間を通じて、日本の森林資源の保全に取り組んで参ります。




DESIGNED BY NOSIGNER


KINOWA
https://www.bunshodo.co.jp/kinowa

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